早稲田大学文学学術院心理学教室
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心理学とは?

心理学とは,行動の科学と呼ばれる科学の一分野です。心理学はこころの学問と呼ばれる通り,人の心の仕組みに関する問題を幅広く扱っています。しかし,こころは私たちの目には見えません。目に見えないこころを知るために,心理学者は,こころが反映される「行動」を実験・観察対象にします。その際扱う行動はとても多岐にわたります。すなわち,文字通り目で見ることができる行動のパターンや,質問紙(アンケート)への回答,刺激(たとえば光や音)への反応時間,発汗・心拍などの生理反応,手先の運動軌道など,客観的に測定できるもの全てを使用して,こころのメカニズムの解明に取り組みます。最近は,脳波をはじめとして,PET, fMRIなどの脳イメージングという手法を用いて脳の神経活動そのものを指標として扱うこともあります。このように心理学は,客観的測定と論理的な主張を大原則とした科学の方法を用いてこころの仕組みの理解を目指します。さらに,仕組みの基礎的な理解と同時に,その知見を社会に生きる人々に直接役立てることができる応用的な学問でもあります。

心理学コースへの進級

早稲田大学の心理学コースは文学部に所属しています。文学部では1年次はどのコースに所属せず基礎教育により土台を固めます。もちろんこの段階でも心理学関連の授業を受講することはできます。2年次で,各専門課程(コース)に進級します。希望通りのコースに進級できるかどうかは1 年次の学業成績に基づいて判定されます。

文学部心理学コースの特徴

なんといっても,幅広い研究分野をカバーする専任教員と,長年の経験に支えられている基礎実験実習の2点でしょう。まず,文学部の心理学コースは,基礎から臨床・応用,そして統計学の専門家まで擁しています。このように一か所に幅広い専門分野の教員を抱える機関は殆どありません。次に,基礎実験実習ですが,長い歴史があるからこその,学生のスキルの向上を第一に考えた授業づくりが特徴的です。特に,班単位での活動や,多くのティーチングアシスタントと非常勤講師による授業のサポートによって,厳しいながらも一年間継続して学習する環境が整っています。

カリキュラム

2 年次では,基礎実験演習と心理統計実習という2つの大きな授業があります。基礎実験演習では,学問としての心理学において必要となる基本的な方法を学びます。この授業では,約10名の班に分かれ,前期・後期にそれぞれ3〜4つの実験・調査を行います。この時得られたデータを解析し,レポートを作成します。このような作業によって,心理学のどの分野にも必要な実証的科学の手法を身につけることができます。このスキルは心理学に限らず,他のアカデミックな分野や,社会に出て働く上でもとても重要視されるものです。
3 年次では専門となる分野を選んでゼミに所属します。他にも,選択演習や専門講義といった専門以外の心理学の授業を履修することができます。この段階で,それぞれのゼミに特化した実験や調査も始まります。4 年次では,引き続きゼミに所属し,全員が各自の卒業論文を執筆します。

卒業後の進路

例年1,2割ほどの学生が大学院に進学しています。文学研究科に進学する他,人間科学研究科等の臨床心理士指定大学院や他大学の大学院に進学する学生もいます。残りの8割の学生が官公庁・民間企業に就職します。就職先は国家公務員から大手メーカー・マスメディアなど多岐にわたります。統計解析や論理的思考といった心理学コースでの経験を活かしてか,情報業や金融業への就職も目立ちます。文学部全体で見ても,心理学コース出身者の就職先は安定していると言えます。

おわりに

心理学にはまだまだ無限の可能性があります。私たちは私自身について,殆ど何も知っていません。どのように思考・判断・行動しているのか,人のこころは謎だらけです。それでも,現在までに人のこころについて,様々なことが明らかにされています。心理学を学んでいくと,ある意味,自分自身の再発見をしていくことになるでしょう。そのような発見の延長上に,心理学の歴史を進める発見も,もしかしたらあるかもしれません。

心理学コースに関して間違いないことは,コースの卒業時に,「心理学は面白い」と自信を持って言うことができることでしょう。しかし,さらに重要なのは,みなさんはその「面白さ」を論理的に,説得的に説明できる力がしっかりついている,ということです。

 
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